「GoTo停止」の衝撃、ちらつくホテル特需の終焉 絶好調のリゾートホテルも浮かれていられない

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GoToトラベルのポスターを街の至る所で見かけるようになったが・・・(記者撮影)

「11月まで好調だったが、12月の予約キャンセルがかかりはじめた」「ここにきて予約のペースが落ちている」――。ホテル業界関係者からは早速、懸念の声が聞こえてくる。

政府は11月24日、GoToトラベル事業の対象から、コロナ感染が拡大している大阪市、札幌市を一時除外すると発表した。12月15日までの3週間、両市を目的地とした旅行について、新規予約に対する適用を停止する(後に両市を出発する旅行の自粛も要請)。

たった3週間、大阪と札幌のみの除外にもかかわらず、懸念の声が上がるのは、足元のGoToによる需要の底上げ効果が絶大だからにほかならない。

車で行ける高級リゾートホテルに恩恵

7月22日のキャンペーン開始にあたっては、コロナ感染の増加で「東京外し」が決まるなど混乱気味のスタートだった。そんな中、いち早く反応したのが都市部からそう遠くなく、高価格帯のリゾートホテルだ。

藤田観光の「箱根小涌園 天悠(てんゆう)」(150室)は全室露天風呂付きで、基本料金が1人1泊3万3000円~(2食付き)という高級旅館だ。7月の売上高は前年同月比60%程度にとどまっていたが、8月には前年実績と肩を並べ、9月、10月とさらに売り上げを伸ばした。10月初旬には稼働率が95%を超えるなど、ほぼ満室の盛況が続く。

同じく藤田観光のグランピングリゾート「藤乃煌(ふじのきらめき)富士御殿場」も、密を避ける構造から需要を捉えており、天悠とともに過去最高の稼働率を記録している。

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