片道24時間「小笠原でワーケーション」は可能か アフターコロナの新しい働き方のヒントに

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そして小笠原暮らしで、新しいワークスタイルと共にもうひとつ得たものは、ひさしぶりにリスクにビクビクせず、のびのびと暮らす日々でした。

筆者の滞在時、父島の感染者はゼロ、母島はそもそも累計感染者がゼロ。
小笠原も東京都のルールが適用され、とりわけ観光客が出入りする飲食店やショップでは、感染対策が万全に取られています。とはいえ、そもそも小笠原には、密になるほど人がいることがほとんどない。

そんなわけで筆者も、周囲に誰もいない森の中やビーチでは、マスクを外して深呼吸(小笠原でも原則はマスク着用)。この「自然の中で、見渡す限り誰もいない環境」が小笠原ならすぐ手に入るのです。こんなにリラックスできるのは、都内では小笠原だけかもしれません。

宿はWi-Fi完備で仕事環境も万全

そんな小笠原諸島への旅の始まりは、「おがさわら丸」の船旅から。「おがさわら丸」が出航するのは、港区海岸の竹芝ふ頭。2021年2月現在の運航スケジュールでは、父島に3夜停泊するので、旅行にかかる日数は最短で5泊6日(うち船内2泊・これを「一航海」と呼ぶ)になります。

新しいワークスタイルを体感するのに、島内3泊ではやや物足りない気もするので、この際、仮想移住を体験するつもりで「二航海(12泊13日または11泊12日)での旅はいかがでしょうか。

小笠原への唯一のアクセス「おがさわら丸」(写真:江藤詩文)

出発前には、PCR検査の受検が強く推奨されています(小笠原諸島の医療は非常に脆弱なので絶対に受けていただくようお願いします!)。郵送で届いたキットで採取した検体を、出発前々日の午後または前日の午前に竹芝ふ頭へ持参するか郵送で返送します。

「おがさわら丸」の客室は、「2等和室」から「特等」まで6カテゴリーありますが、おすすめは「特等」または「特一等」。上位カテゴリーの「特等」と「特一等」には、バスタブつきのプライベートなユニットバスがついています。冷蔵庫もあるので、お気に入りのフードやドリンクを持ち込んで、24時間の船旅を楽しみましょう。

「特等」と「特一等」のゲストは、ビールとおつまみのセットやお弁当を運んでくれるケータリングサービスも利用できます。

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