なぜ政府の「成長戦略」に期待できないのか? 大切な資産を守り、増やすために必要なこととは?

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その一助としていただきたいのが、拙著「インフレ貧乏にならないための資産防衛術」(東洋経済新報社)である。第2章では「アベノミクスの弱み」として、第2の矢(財政政策)、第3の矢(成長戦略)について、筆者の解説を行っている。

最も大事なのは、デフレ脱却を確かなものにすること

特に第3の矢である「成長戦略」については、政府による戦略なるものがアベノミクス成功の鍵を握るなどと、メディアで解説されている。しかし、規制緩和などがどのような効果があり、なぜ必要なのか、きちんと解説されているようには思えない。そもそも第3の矢は、第1の矢、第2の矢とはそもそも大きく異なる性質や効果を持つのに、的外れなことが論じられているのではないか。

同書をお読みいただければ、デフレからの脱却にようやく成功しつつある日本においては、以下の2つ:

(1)(仮に望ましいとしても)「成長戦略」に対して、大きな期待を抱くのは時期尚早

(2)デフレからの脱却と2%のインフレ安定を実現し、雇用や設備という経済資源がフル活用される「正常化」を早期に実現することが最も大事

ということが、理解できるだろう。お手にとって頂ければ、幸いである。

 

村上 尚己 エコノミスト

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むらかみ なおき / Naoki Murakami

アセットマネジメントOne株式会社 シニアエコノミスト。東京大学経済学部卒業。シンクタンク、外資証券、資産運用会社で国内外の経済・金融市場の分析に従事。2003年からゴールドマン・サックス証券でエコノミストとして日本経済の予測全般を担当、2008年マネックス証券 チーフエコノミスト、2014年アライアンスバーンスタン マーケットストラテジスト。2019年4月から現職。

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