「仕事を囲い込む上司」とうまく付き合う方法 つねに「自分がやりました感」を出されるが…

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サラリーマン銀次郎さんとしては、そのような反面教師が身近にいることで迷惑を被る、という側面も当然あることかと思いますが、よいほうに考えると、そこから学び、反対のスタイルで仕事をしたり、周りとの協働や協調を通じてより大きな付加価値を社内で生むことに注力するチャンスであるとも言えます。

そしてそのような付加価値が社内で評価され、実際に実績が上がってくるとその実績そのものが囲い込む人にとっての無言のプレッシャーであったり、無言のメッセージとなるはずです。

前向きな考え方と、何事からも学ぶスタンスが大切

長い社会人生活ですから、この先もいろいろな困難にぶつかるでしょうし、いろいろな人との出会いがあると思います。

仕事内容や同僚や上司は必ずしも選べるものではありませんし、すべてが自分の思いどおりにスムーズに運ぶなんてことは絶対にありません。

その中で大切なことは、他者のよい部分はまねる、悪い部分は反面教師として自分を戒める、という前向きな考え方と、何事からも学ぶぞ、という基本的なスタンスです。

ですから、サラリーマン銀次郎さんにはぜひこれを機に、仕事において本当の自信をつけるためにはどうすればいいのか、どうしたらリアルな付加価値を社内で生むことができるのかなど、そういった根本的であり、同時に大切なことを考えるきっかけにしていただければと思います。

今の置かれた逆境をバネにサラリーマン銀次郎さんが学びと行動を通じて、社会人としてさらなる成長を遂げるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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