「仕事を囲い込む上司」とうまく付き合う方法 つねに「自分がやりました感」を出されるが…

✎ 1〜 ✎ 235 ✎ 236 ✎ 237 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
目立つ仕事を1人で囲い込み情報共有はしない、自分がやりました感をつねに出そうとする人は何を考えているのでしょうか?(写真:den-sen/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

仕事を囲い込む人の心理がわからず、いつも職場で悶々としています。
私の場合、とくに直属の上司がそのような感じで、何か目立つ仕事(例えば取締役会向けプレゼンがある仕事など)を自分1人で囲い込む習性を発揮しており、情報共有はしない、そして自分がやりました感をつねに出そうとします。
その一方で、あまり目立たないけれども日々の業務に不可欠な仕事などは、「任せた」の一点張りで困惑しています。
こういった人はいったい何を考えているのでしょうか? その上の上司やトップからの見え方しか考えていないような気もしており、果たしてそんなんで仕事してますと言えるのかとも思えますが、どうなんでしょうか。またどうやってそういった人種と付き合えばいいのでしょうか?
サラリーマン サラリーマン銀次郎

不安からくる自己防衛本能によるもの

仕事を囲い込む人とはズバリ自分と自分自身の仕事や社内におけるポジションに自信がない人です。

この連載の記事一覧はこちら

わざと仕事内容をブラックボックス化して自分しかできない状況を作り出す、というのは要するに社内における自分のポジション作りです。また、書かれているように情報共有しない、というのもその情報を自分を含む限られた人だけのものにして、その希少価値でもって安心を得ようという魂胆です。

いずれにしても共通してあるのは、自信のなさであり、そのような行動の背景にあるのは不安感です。先ほどの例の前者で言えば、目の前の仕事がなくなったときに自分の存在価値がなくなるのではないかという不安ですし、後者のケースではその情報を有効活用したほかの誰かに成果なりを奪われるのではないか、というこれまた不安です。

ですから、仕事を囲い込む人の心理は要は不安からくる自己防衛本能であると言えます。

次ページ本当に仕事ができる人は概念そのものが異なる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事