「度重なる転職」に理解を示さない妻の深層心理 キャリア形成に「一発逆転」はありえるのか

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一発逆転を狙い、転職で現状を打破するべく動いているのですが、妻が賛成してくれません(写真:YAMATO/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

転職で現状を打破するべく動いているのですが、妻が賛成してくれません。
私は今まで持ち前の行動力で思い立ったが吉日とばかりに転職を通じてキャリアアップしてきたという自負があります。
確かに転職回数は多いですが、自分のやりたいことをやって稼ぐのが人生だと思っています。世の中がころころと変わる今、仕事も職場も臨機応変に変えることは大切だと思っています。
今も現状打破、成功者への道に向け一発逆転を狙い、コロナ禍にもかかわらず積極性を発揮し行動してるのですが、理解者であるべき妻の賛同が得られず、どうしたらいいのでしょうか?
会社員 次郎

「日々の積み重ね」の中での成長が大事

キャリアに一発逆転はありえませんし、そもそも一発を狙うような対象ではありません。まずはそれをしっかりと認識したうえで、どう行動するべきかを考えましょう。

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キャリアとは日々の積み重ねであり、キャリアにおける現時点の自分自身の居場所は過去の自分自身の行動の結果です。

日々の仕事を通じて経験とスキルを積み自己の研鑽に励むことと、仕事を通じた人脈形成を含む信用の積み重ねのみがキャリア形成に寄与するのであり、その意味でも一発逆転というコンセプトとは相容れないものなのです。

大事なことは日々の積み重ねであり、一貫性であり、その中における着実な成長です。

頂戴した相談からは次郎さんの今までのキャリア内容やお持ちの経験・スキルはわかりかねますが、「世の中がころころと変わる中、仕事も職場も変えて当たり前」という件が、仮に場当たり的な転職であるとすれば要注意です。

また、転職の多さを気にされていますが、転職の背景に一貫したキャリア観やキャリア上の軸がある場合はよいのですが、仕事内容もさまざまでなおかつそれらの仕事間において共通したスキルなどがない場合は要注意です。

要はご自身の行動の背景にご自身なりのぶれないキャリア上の軸や志があるか否か、です。ぶれない軸、つまり長期的な視点やゴールがある中でその実現のために、経験を積むための手段や場所としての仕事や職場を変える、というのは問題ありません。むしろあるべき姿です。

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