小型車セグメントでのプレゼンス向上などさまざまな効果を期待--ディーター・ツェッチェ 独ダイムラー会長【ルノー日産・ダイムラー提携会見(1)】
仏ルノーと独ダイムラーは4月7日、戦略的協力に合意した。同時に、株式の交換による相互出資を発表した。ルノー・日産アライアンス(以下ルノー日産)がダイムラー株を3.1%、ダイムラーがルノー株及び日産株を3.1%保有する。
7日朝(日本時間7日夕)にベルギー・ブリュッセルで開催された会見での、独ダイムラーAG取締役会長兼メルセデス・ベンツ会長、ディーター・ツェッチェ氏のコメントは以下の通り。
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親愛なるゴーン会長、そして会場の皆さん、おはようございます。ご参加いただき「メルシー」、「ありがとう」。
有名なフランスの哲学者ヴォルテールは、「仕事は時に喜びの父である」と言いました。ルノー日産とここ数カ月仕事をしてきた結果、喜びとともに今朝の発表を迎えることができました。
ゴーン会長と私は、両グループの間で長期的な戦略的パートーシップを結ぶことになりました。当初から両者に多大なメリットをもたらすでしょう。ダイムラーの観点からすると、さまざまな領域で効果が期待できます。まず小型車セグメントでのプレゼンス向上を図ることができます。パワートレイン工場の稼働率と小型商用車ラインナップの拡張です。
第1に、ダイムラーの次世代「スマート」とルノー「トゥインゴ」(いずれもエンジン車)は共同プラットフォームを採用します。これはスマートで実現した技術コンセプトに基づく後輪駆動です。共同開発生産を通じて、スマートは合計3車種に拡張されます。2人乗りのクーペ、2人乗りのコンバーチブル、そして4人乗りモデルです。共通のプラットフォームを採用しながらも商品デザインは異なります。
つまり、(2人乗りの)「スマートフォーツー」はそのアイコニックなコンセプトを維持します。引き続きフランスのハンバッハ工場で生産します。4人乗りと次世代「トゥインゴ」はスロベニアにあるルノーのノヴォ・メスト工場で生産予定です。さらに、2013年以降には、共同開発モデルを投入します。発売当初から電気自動車を全モデルに投入します。電動化に関しては、両社ともすでに高い技術を持ち、強いポジショニングを持っていますので、それを結集します。
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