小型車セグメントでのプレゼンス向上などさまざまな効果を期待--ディーター・ツェッチェ 独ダイムラー会長【ルノー日産・ダイムラー提携会見(1)】

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以上の理由から、私たちは昨年来、グローバル生産体制の適正化を進め、モジュール化を推進してきました。今回のパートナーシップもこの取り組みに大きく寄与するでしょう。今回の提携発表は、適切な理由による、時機を得た正しい一歩です。

ダイムラーは、提携により以下5つのメリットを見込んでいます。商品ラインナップの拡張、大幅な台数増と規模の経済の享受、技術の共通化を通じた開発コストの低減、稼働率の向上です。端的に申し上げると、ダイムラーとルノー日産は協力することでさらに力を増すのです。

本パートナーは戦略的にも理にかなっています。双方の利害は一致しています。スキルと強みに補完性があります。今後も有効な関係、協業を模索します。

提携の成功は、戦略上の相性だけではおぼつきません。文化的な相性も必要です。それについても朗報があります。というのも、当初から正しい精神、かつオープンマインド、あらゆる困難を乗り越える強い意志を持って話し合いに臨んでききました。これも本パートナーシップの将来を明るくする理由の1つです。

高橋 由里 東洋経済 記者

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たかはし ゆり / Yuri Takahashi

早稲田大学政治経済学部卒業後、東洋経済新報社に入社。自動車、航空、医薬品業界などを担当しながら、主に『週刊東洋経済』編集部でさまざまなテーマの特集を作ってきた。2014年~2016年まで『週刊東洋経済』編集長。現在は出版局で書籍の編集を行っている。

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