「シングルマザー」が婚活男性に好かれる必然 子育てを終えた50代の再婚も増えてきた

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お子さんを連れての再婚では、継父からの虐待や性的暴力がたびたび報道されています。だからこそ、なおさら子どもと相手の相性を重視する必要があります。

シングルマザーと結婚しようとする男性に対しては、私はいつも「お父さんになろうとは思わないでね」とアドバイスしています。本当のお父さんの記憶がある、ある程度の年齢の子どもであれば、継父に対しての反発は避けられません。再婚相手はあくまで「お母さんの恋人」であって「お父さん」ではないんです。

無理に「お父さん」と呼ばせなくていい

前出の和夫さんも、お子さんからは「お父さん」ではなく「カズくん(仮名)」と呼ばれていました。それでいいんです。無理やり「お父さん」と呼ばせたり、自分も「お父さんだから」と気負って振る舞う必要はありません。年の離れたお兄さん、あるいは親戚のおじさんという距離感でいい。

しつけも男性がでしゃばって主導権を持つのではなく、彼女と子どもの仲をうまくキープできるようにする程度でいいと思います。例えば、母子げんかをしていたら、ちょっと入って「ママの話を聞いてあげたほうがいいんじゃない?」と言ってみる。お母さんの子育てが少しでも楽になるようにサポートする応援団であればいいんです。

逆にお母さんは、あらかじめ相手に「私が自分の子どもを育てます。あなたはお父さんにならなくても大丈夫」と伝えておく。そうしないと「いきなり子持ちはハードルが高い」と成婚に至らない可能性もあります。もし、彼が子どもにしつけをしようとしたら、「あなたは入らないで」と言うくらいでないとうまくいかないでしょう。

男性から見たときのシングルマザーと結婚する魅力は、自立して子育てしている母親ならではの強い母性本能ですね。子どもが、熱があれば、自分がおなかが空いていようが何していようが、まず子どものことを考える。自分以外の人を優先するということに慣れている。だから、そこに飛び込んだ男性は居心地がいいんです。

子どもに対して「よくできたね」とほめるように、男性のこともほめてもくれる。「これがおいしかった? おいしくない? じゃあ、おしょうゆかけたらいいんじゃない?」と言葉に出して世話してくれて、甘やかしてくれる。とても楽ちんなわけです。

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