旭化成の特徴は「変な作文」だ。学生のコメントを読むと、おかしな設問に戸惑い、驚いている様子が伝わってくる。
「変な作文を書かせる項目があった」(旧帝大クラス・文系)
「指定の言葉で文章を書け、と想像力を試された」(その他私立大・理系)
具体的に、実際の設問を見てみよう。
ちなみに、9つのワードは毎年変えられている。「変な作文」に学生たちは知的好奇心をかき立てられているようだ。発想力、構成力、連想力など、文章の主要素が表れる好設問だと思う。
「カラオケの18番は?」
カゴメのように多くの企業は自社事業に関連する項目について設問を立て、少しひねって学生を驚かせている。
「トマト嫌いな人にどのようにトマトを食べさせるかという項目があり、驚いた」(上位私立大・文系)
趣旨や意図がわからず、学生が戸惑う設問もある。その好例が、カラオケだ。「ユニーク」というプラスの感想もあるが、「どこをみているのだろう」というマイナスの疑問を持つ学生もいる。
「カラオケの18番を聞いてきた。まじめに答えるべきなのかなんなのか、どこをみているのだろうと感じた」(上位私立大・文系)
アクセンチュアが印象に残った理由は2つ。「志望動機の欄がなかった」(上位私立大・理系)ことや「字数がすごく多かった」(旧帝大クラス・文系)ことだ。
「会社の掲げる理念に共感する部分を経験から問われた」(上位私立大・文系)
「とにかく長い。しかし、ある意味自己分析のいい材料になったという印象も受けるため、良問の多いエントリーシートだったのではないか」(早慶大クラス・文系)
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