アマゾンの倉庫がスゴい!「動的思考」の秘密 誰でも問題発見&解決力がつく「矢バネ」図の力
さらに、モジュールごとに作りだめもできるし、分業や外注も可能だという発想も浮かぶ。この「矢バネ」の構造の変化が、20世紀初頭に起きた大量生産の工業化革命なのだ。
時代が進むと、さらに大きな変化が起きる。
多くの人が、ひとつの同じ商品ではなく、それぞれのニーズにあった異なる商品を求めるようになったのだ。例えば、家庭用3Dプリンターが普及すると、インプットは「部品100個」ではなくなり、「原材料のインク」になる。そして「矢バネ」は「プリント」だけになる。
製品は工場で作られるのではなく、家庭でプリントされるようになるわけだ。これに沿って、物流や製品の保管の必要性なども変化し、それは企業や工場、倉庫などの形態の変化にも関わってゆく。「矢バネ」が変わると、根幹が変わるのだ。
矢バネを変えるとビジネスが変わる
「矢バネ」は、動きを捉えるのに適しており、図をいじってみることで構造全体に対する理解を深め、問題を解決したり、新しい発想を生み出したりする武器に使える。その際に役立つのが次の3つの視点だ。
・Balance(矢バネの間を調整する)
・Re-organize(矢バネの統合や削除、逆転などの再構築)
とくにRe-organizeできればインパクトは大きい。このよい成功事例が、アマゾンの倉庫管理だ。
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