アマゾンの倉庫がスゴい!「動的思考」の秘密 誰でも問題発見&解決力がつく「矢バネ」図の力
動的に考えるための「矢バネ」
人間も植物も、家庭も企業も、国家も地球も、世の中に存在するほとんどのものは、必ず何かをインプットして、何かをアウトプットする「システム」を持っている。つねになんらかの動きがあり、「動的」であるのが世界だ。それゆえ、図で考える際にも動的な視点は欠かせない。
ここで威力を発揮するのが、直接的にモノや情報の動きを扱うために使える「矢バネ」の図である。実際に図を見ながら、製品を作るプロセスについて、その構造変化を捉えてみよう。
時計や家電などを作るにあたって、インプットするものを「部品100個」としよう。かつては、それを職人がひとつひとつ組み立てる手作業を経て、「完成品」としてアウトプットされていた。
ところがこのプロセスでは、途中でトラブルやミスが起きると全工程がストップしたり、部品90個目まで組み立てたのに1からやり直さなければならなくなる場合もあり、非効率でもある。
そこで、「部品100個」を「20個の部品からなる5つのモジュール」に分けてみる。すると、その5つのモジュールを順次経てゆけば「完成品」が仕上がることになり、1つのミスやトラブルで全行程がストップしたり、1からやり直すという頻度も大幅に減る。
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