アマゾンの倉庫がスゴい!「動的思考」の秘密

誰でも問題発見&解決力がつく「矢バネ」図の力

よりすばらしいアイデアや、効果的な問題解決策を導き出すためにはどうすればよいのか。今回は「矢バネ」を使ったアプローチを紹介します(写真:dizanna/PIXTA)
「考える」ことは意外に難しい。本質的な解にたどり着き、よりすばらしいアイデアや、効果的な問題解決策を導き出すために「よく考えよう」「深く考えよう」とは言われるが、具体的にどうすればよいのか。「地頭」力を鍛えることも重要だが、より即効性を求めるには、「図頭(ずあたま)」を使うアプローチがあるという。つまり「図を描いて考える」ことでモノゴトを抽象化して捉えなおすということだ。
外資系の事業会社やコンサルティングファームを経て、ビジネススクールで教鞭をとる平井孝志氏が上梓した『武器としての図で考える習慣:「抽象化思考」のレッスン』には、人生設計から経営戦略まで、いかに「図」を使って問題を見つめるかという事例が多数掲載されている。その1つを紹介しよう。

動的に考えるための「矢バネ」

人間も植物も、家庭も企業も、国家も地球も、世の中に存在するほとんどのものは、必ず何かをインプットして、何かをアウトプットする「システム」を持っている。つねになんらかの動きがあり、「動的」であるのが世界だ。それゆえ、図で考える際にも動的な視点は欠かせない。

『武器としての図で考える習慣:「抽象化思考」のレッスン』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

ここで威力を発揮するのが、直接的にモノや情報の動きを扱うために使える「矢バネ」の図である。実際に図を見ながら、製品を作るプロセスについて、その構造変化を捉えてみよう。

時計や家電などを作るにあたって、インプットするものを「部品100個」としよう。かつては、それを職人がひとつひとつ組み立てる手作業を経て、「完成品」としてアウトプットされていた。

ところがこのプロセスでは、途中でトラブルやミスが起きると全工程がストップしたり、部品90個目まで組み立てたのに1からやり直さなければならなくなる場合もあり、非効率でもある。

そこで、「部品100個」を「20個の部品からなる5つのモジュール」に分けてみる。すると、その5つのモジュールを順次経てゆけば「完成品」が仕上がることになり、1つのミスやトラブルで全行程がストップしたり、1からやり直すという頻度も大幅に減る。

出所:『武器としての図で考える習慣』
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