「完成品分野に進出するにしても、他社と似たモノを作っては意味がない。日本電産らしい完成品とは何か」(記者)。
「キーコンポーネントを大量に使う分野が一番いい。ロボットもその分野の一つだ。(ロボットの)キーコンポーネントは、モーターと制御。われわれはロボット分野の最先端を行くべき会社である」(永守社長)。
その前にロボット市場への期待に関する質問が出ていたため、たまたまロボットを例に出しただけかもしれない。またロボットといっても、領域が広く、対象もあいまいだ。しかし、モーター分野でM&Aを重ね、世界首位の総合モーターメーカーとなった日本電産にとって、「モーターの塊」と言われるロボットの市販は想像できる話ではある。ソフトバンクのように、いずれ日本電産が自社ブランドのロボットを売り出す日が来るかもしれない。
もう一つ「モーターの塊」といわれるのが電気自動車(EV)だ。同社内からは、「いずれNidec(日本電産)ブランドのクルマが売られる日が来るかもしれない」といった臆測も飛び交う。
いずれにしろ、答えは永守社長の頭の中にある。日本電産は将来、どんな消費者向け商品を作るのだろうか。
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