「算命学とは干支暦をもとにした中国の占星術で、誕生日から自分の本質や人生のバイオリズムを算出するものです。自分がどん底だった年を見てみると、まさに最悪の時期、天冲殺でした。そこでようやく人生には流れがあることを知り、自分の人生を受け入れることができました。このことをきっかけに占いに興味を持ち始め、占いの勉強を始めてから20年になります」
占いには、西洋占星術(星占い)や手相占い、四柱推命、タロットなどさまざまな種類があり、中には「お告げ」的なものもある。当時の青木さんにとっては、アップダウンを含めた人生の運び、いわばバイオリズムが示される算命学が腑に落ちたという。
バイオリズムがわかると計画立てやすくなる
算命学では12年間に2年巡ってくる休養期「天冲殺」が開けると、スタートの運気がめぐってくる。青木さんは、このタイミングでまったく違う畑から出版社に転職し、一から編集者のキャリアをスタートさせた。現在まで22年、天職ともいえる活躍ぶりだ。
「自分の本質やバイオリズムがわかると、人生の計画を立てやすくなり、起きた出来事にも納得できる。そして、仮に当たっていなかったとしても『今がいい時期!』と言われると自信を持つことができます。私が考える占いとは、健康診断で血糖値やコレステロール値を知って、対策を取るのと同じようなもの。信じる/信じないではなく『活用するもの』だと考えています」
こうしてスタートした編集者としての仕事もある「時代の変化」に備え、8年前に自ら「働き方改革」を行った。占いに携わる者として、自身がサンプリングにならなければ、という思いもあった。
昨年頃からメディアでもたびたび登場するようになった「風の時代」というキーワードをご存じだろうか。占星術界では、2020年12月に、約220年ぶりに星の配置が変わったことによって、時代の雰囲気や価値観なども大きく変わるとされている。過去には正社員、持ち家、学歴など「何かを所有する」ことに価値を置いていたが、今後は情報や知識、人とのつながりや信頼など「目に見えないもの」の価値が増す、という考え方だ。
青木さんは、実は8年ほど前から、これを意識して準備を始めていたという。
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