確定申告を無視する人に襲いかかるヤバい罰則 ローン申請や引っ越しができなくなる危険も
経費が多い人の場合、納めすぎた税金が還付されるチャンスでもあります。「どこまでを経費にできるの?」と疑問に思う方も多いと思いますが、経費の基本は「自分の仕事に関連したもの」と「事業をやってなければ支出しないもの」のみ。
ウーバーイーツの配達員なら、配達のために購入した自転車代やシェアサイクル代、配達時にアプリを利用する場合はスマホの通信費なども経費として計上することができます。
ただし「ウーバーイーツ用に10万円のクロスバイクを買ったけど、趣味のサイクリングとしても使っている」という場合は10万円を全額経費に計上することはできません。もし仕事8割、趣味2割で使っているとしたら、8割分、つまり8万円を経費として計上しなければなりません。
このように、仕事と私用での使用割合を勘定して計上する考えを「家事按分(あんぶん)」といいます。自宅で仕事をしているライターやデザイナーの場合は、家賃を家事按分で何割か経費計上することができます。明確なルールがあるわけではありませんが、仕事場の広さや業務時間で割合を出すケースが多いです。
人前に出るような仕事をしている人の場合、衣装代や美容代なども経費として認められるケースがあります。もちろんプライベートでも使えるものだから全額は無理ですが、仕事だけでしか着ない衣装なら、全額経費になる可能性もあります。
これらは偽装しようとしたらできますが、それはNG。ウソは見破られるものと心得ましょう。やましい気持ちがなくて、本心ならば、凛とした態度で税務調査に臨めます。
大事なのは「説明できる」こと
インターネット上では、あれはダメだとかこれは大丈夫とか、無数の情報が散乱しています。
しかし、それらは税務調査で認められたものではなくて、あくまで一般論。万に一つ税務調査で負けなかった事実だとしても、あなたのケースに置きかえたら、結論はいくらでも変わります。
経費において大切なのは、税務調査が入ったときに「これはあのときにこういう理由で仕事に必要だから使いました」と自分がきちんと説明できるかどうかです。「絶対に説明できる!」と思うのであれば、自信を持って経費に計上しましょう。
初めての確定申告でどうしても自信がない、という方は税理士会と税務署主催の「確定申告無料相談会」などを活用するのもおすすめです。
フリーランスになったら、会社員時代よりもはるかに高いマネーリテラシーが求められます。しかし、そのお金の知識はきっと自分の一生の財産になるはずです。
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