確定申告を無視する人に襲いかかるヤバい罰則

ローン申請や引っ越しができなくなる危険も

「事業税」は、所得に対してかかる税金で、確定申告をすると地方から通知が来ます。税率は0〜5%ですが、全員が払うわけではなく、払う人と払わない人がいます。

払わなくていいのは、利益が290万円以下の人、「事業税を払わなくていい職種」に指定されている人(例:芸術分野の職業、林業、農業、医療など)です。

ウーバーイーツの配達員の中には、月収100万円を稼ぐというツワモノもいるそうですが、ウーバーの場合「第一種事業」に分類される「運送業」になるので事業税は5%です。

最後はおなじみの「消費税」です。売り上げが1000万円を超えた翌々年は、事業者として納める必要があります。

4つの税金はそれぞれ納税のスケジュールがバラバラなので、フリーランスの人は、いつどのくらいの金額を支払うのかを、事前に把握しておく必要があります。

とくに住民税は前年の収入に対して翌年支払う税金なので、前年の年収が高く、今年の年収がダウンしてしまった、という人は要注意。6月に支払い通知が届くので、慌てることがないようにしましょう。

控除をうまく活用しよう

売り上げから経費などを引いた差額が「課税所得」です。経費以外にも引いていい「控除」がたくさんあります。自分はどの控除を使えるのか? 確定申告前に、ぜひ把握しておきましょう。

主な控除は以下のとおりです。

①基礎控除(所得により0〜48万円引くことができる)
②生命保険料控除(生命保険や医療保険を払うと引くことができる)
③配偶者控除・配偶者特別控除(配偶者がいると引ける可能性がある)
④扶養控除(子供や親を扶養している場合、引くことができる)

ほかにも、障害者控除、寄付金控除など、控除は全部で14種類あります。

よく「節税が大事」といいますが、その方法は2つしかありません。「経費をたくさん作ること」と、「控除をたくさん使うこと」です。そのためには、何が経費にできるのか、どの控除を自分は使えるのかを把握しておきましょう。

一方で、確定申告してしまうと、税金をとられて損をするのでは……と思っている人が多いですが、確定申告をしないと、脱税となり延滞税、加算税などさらなる課税をされてしまうリスクがあります。

確定申告をしない=自分の収入を証明できないことになるので、ローンが組めない、部屋を借りられない、事故にあったときに休業補償を受けられない、などさまざまなデメリットがあります。必ず、確定申告はしてください。

次ページ支出はどこまで「経費」にしていいのか?
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