先週も研修に参加していた方々の中から「うわ、確かに」「やられた」といった声が漏れ聞こえていました。できないのではなく「やらない」「やっていない」だけのことが実はとても多いのです。そもそも、すぐに取りかかれないということは、すぐに取りかかろうとしていないことでもあり、実は、ご自身の中での優先順位は低いのです。
人が行動に移す原動力は気持ちです。もし、何が何でもやりたいという強い気持ちがあれば、できない理由を挙げるのではなく、何とかしてやろうとする方法を探し始めます。それをしていないということは、ご自身では気づいていないうちに、やらなくてもいい目標を掲げ、やれない自分に自己嫌悪してしまっている可能性があります。
できない自分を感じ続けることは、それだけで、自己肯定感を低くしてまい、日々の生活の質を下げてしまいます。ですので、思い切って、その目標は断捨離してしまったほうがよいかもしれません。できないことを長いこと抱えているのは、かえってよくありません。スッキリ手放しましょう。
今まで、抱えていたもやっとしたものがなくなれば、次の新しい目標が手に入るかもしれません。手放すと、そこに余裕ができるので、新しいことに気持ちが向くようになるからです。
物事は少しずつの積み重ね
しかし、もし書いた文章を読んで、「いや、手放したくない。これは自分にとって大切で、やりたいことだ」と再認識したのなら、ぜひ今日から始めてください。物事は少しずつの積み重ねです。とにかくどんなことでもよいので、それにつながるようなことをささいなことでも始めることが大切です。
今日の1歩が大切で、続けていくことこそが目標を達成するためのプロセスなのです。一度に全部をクリアしなくてよいし、そもそも一度にゴールまで達することなど不可能です。
例えば、小学生のお子さんが、理科が苦手で、得意にしたいという思いがあったとします。国語は好きで、言わなくても宿題をしたり、問題集に取り組む。ところが、理科だけはなかなか進まない。もともと嫌で苦手なことは、そもそも苦痛を伴います。毎日全教科1ページずつ、問題集をやるという目標を立てれば、途端に挫折するでしょう。
好きな教科、得意な教科は、1ページを難なくこなせても、理科はそうはいきません。それでも、無理して計画を変えずにいたら、今日もできなかったと、ますます理科を遠ざけてしまい、苦手科目としての認識が強まってしまうと思います。その場合の対策は、理科は1問にすることです。たったの1つです。問題1の(1)だけです。
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