無神経すぎる人に「ちょっとだけ」言い返す技術 徹底的に叩きのめすのではなく「巧みにかわす」
話す気力をどんどん奪う 会話ルールとは?
あなたに悪口を言う相手はあなたの反応を見たくてやっている場合が多いものです。
ですので、あなたの反応をあえて相手に見せない、つまり無視をするというのも1つの戦略ではあります。つまり、相手の言う悪口に対しては、何のストロークも与えないこと。積極的な肯定や否定は、事態を悪化させるばかりです。ただし、面と向かっている相手に攻撃されているのに無視する、というのはなかなか難しいのではないでしょうか。
人間の気持ちは車みたいなもの。一度でも動けば後は惰性でも動きますが、一度ストップしてしまうと、またエンジンをかけるのは大変なものなのです。とにかくどんな形であっても、人はいったん会話が止まれば、なかなか話をまた続けるのは大変なものです。
だからこそ、例えば「スプーンを落とす」などで止めるのも立派な作戦だと言えます。でもさすがに不自然なので、もっとシンプルな方法を提案いたします。それは、やはり「とにかく『質問』をすること」。まずは相手が話したら、とにかくそれに対して「なるほど」「そうですね」と受け入れること。これは何より大切です。
その上で、一にも二にも積極的に質問を投げかける。話を広げる質問。すなわちオープンクエスチョンを投げかけるのがいいです。質問は基本的に「相手の話が聞きたい」という意志につながるわけだから、それを聞いてイヤに感じる人はいません。
これによって、あなたが会話の主導権を握るわけです。そして少しずつ主導権を握ってきたら、今度は「話の終わりに関わる質問」をすること。「例えば納期が遅れた」という文句を言われているのなら、「申し訳ありません。それで、結局どういう形で決着をつければよろしいのでしょうか?」というように、時間的にラスト近辺の質問をするわけです。
こうすれば相手はそれに答えざるをえませんし、無意識に話題を終了に近づけることができます。少なくとも、「配送を待っていた」という文句を延々と聞かれることはありません。
さらにそのうえでなら、「これからはこういったことがないように注意いたします。すみません」と、こちらから話題を切りやすくなるわけです。
車で例えるなら、相手の車を強引に止めるわけではなく、少しずつコースアウトさせていくような感じです。相手の望む、舗装された道から、少しずつ行き止まりの道に路線変更させるわけで車は自然に進んでいるけれど、結果的に止まるしかありません。