無神経すぎる人に「ちょっとだけ」言い返す技術 徹底的に叩きのめすのではなく「巧みにかわす」
他人は、「自分の言動によって、感情を変えてしまうもの」。すなわち、この会話の場合、敬語や丁寧な言葉を枕につけるだけで、高圧的な相手であっても、自然にあなたの立ち位置まで降りてきてくれるのです。あなたと相手の立場はこれで、横一線。引け目を感じず、自分の言いたいことを堂々と述べていきましょう。
もちろん、相手にスキを与えないためには、必要以上にへりくだる必要はありません。しかしこのようにあえて戦略的にマイナス面を披露して、相手の気持ちを自分のほうに引き寄せる、という作戦も、時には有効なのです。
まとめましょう。フロイトの「反動形成」によって、自分の気持ちが強くなればなるほど、発する言葉は「敬語」的に、すなわち「自分のスタンスが低く」なるものです。
フロイトはそれをあまりいい心の動きとはしませんでしたが、でも実は、それは上手に自己主張をしていくためには重要な方法。引かれれば追いたくなり、押されれば引きたくなるのが人の気持ちですから、意図的に自分の「マイナス」を全面に出すことで、相手のあなたに対する気持ちを「プラス」に変えてしまいましょう。
それはまさに磁石のように、相手の心を引きつけるゲームなのです。
相手は思わず、拍子抜け!?
このように、相手を動かしたいと思ったら、自分からちょっと引いてみる作戦が効果的です。「貴重なご意見、本当にありがとうございました。とても参考になりました」相手も、批判的な言い返しに「お礼」を言われるため、ちょっと拍子抜けするはず。かえって恐縮するはずです。それだけでも、相手の攻勢を弱める効果が十分にあるはずです。
とにかく、いずれの場合も、押しの一手でぶつかっていく必要はありません。相手を動かしたいと思ったら、表面上の言葉のやりとりより、水面下の心の動きに着目して揺さぶっていくのがポイントなんです。
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