無神経すぎる人に「ちょっとだけ」言い返す技術 徹底的に叩きのめすのではなく「巧みにかわす」
急所はサラリとなでてみる
悪口を相手にそのまま返すのではなく、「相手の言う悪口に関わる事実を、質問形式で突いてみる」ことが有効な攻撃方法と言えます。この方法ならあなたは相手の悪口をハッキリ言ったわけではないので、相手はそのまま引き下がれば痛いところをつかれずにすむ。つまり、相手に逃げ道を用意していることになります。
この戦術はあなたが一時的に溜飲を下げられるというだけでなく、次の日から相手はあなたを攻撃しづらくなることは間違いありません。なぜなら、あなたを攻撃しようとするたびに、あなたに急所を突かれそうになった記憶が頭をよぎるからです。
人間は、ある行動によって嫌な思いをしたとき、同じ行動をしづらくなるものです。こういったことを「強化」と言います。そしてこの「強化」は、たとえ「どうしてそうなったのかがよくわからなくても」起こります。つまり、あなたが「実は相手の急所を知っている」ことが相手に伝わらず、「偶然、その話題を提示された」場合でも効果があります。
ですので、あなたは「相手の急所だとわかってやっている」ことを示す必要はありませんし、そうすることは恨みを買うので賢明ではありません。