ゴア元米副大統領の「二面性」とは? 田坂広志 多摩大学大学院教授に聞く(3)
 
「ノーベル賞」を掴んだ情熱的スピーチ
――田坂教授は、ダボス会議において、元アメリカ副大統領のアル・ゴアのスピーチも、しばしば聴かれたと思いますが、その印象は、どうだったでしょうか?
アル・ゴアのスピーチは、ダボス会議でも何度か聴いていますが、実は、TED会議でも、何度か聴いています。
 そのスピーチの内容は、多くの人が知るように、地球温暖化について警鐘を鳴らすものであり、2007年のアカデミー・ドキュメンタリー賞を受賞した映画『不都合な真実』でも、彼のスピーチやプレゼンテーションを観た人は多いでしょう。
それは、科学的データを示しながら、論理的かつ説得的に地球温暖化の脅威を聴衆に伝えていくスタイルですが、このスタイルでのスピーチやプレゼンテーションを、世界中で1000回を超え行って回ったことが、彼に、2007年のノーベル平和賞をもたらしたわけです。
 実は、彼がこうしたスピーチを非公開の昼食会などで行うときには、一つの特徴があります。






 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        











