「スマホで疲れ目の人」に知ってほしい2つの技 目と脳のトレーニングで見る力を鍛える

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スマホやパソコンの見過ぎによる視力低下を防ぐケアをしましょう(写真:Blue flash/PIXTA)
情報の9割近くを視覚から得ている人間にとって、「見えづらい」ことはかなりのストレスになります。目への負担が大きいとわかっていても、スマホやパソコンはすでに生活必需品。目を休めるための「デジタル断ち」も難しく、疲れた目をさらに酷使している人が多いのではないでしょうか。眼科医・宇佐美欽通(眼科医ヨシユキ)氏が、視力低下を防ぐセルフケアの方法を解説します。
※本稿は『1日1回2つの画像を見るだけで目がグッとよくなる本』を一部抜粋・再編集したものです。

視力低下の原因はピント調節を担う筋肉の疲労

ものを見る働きには、目と脳が関わっています。私たちは目から入ってくる光によって形や色をとらえ、その情報が脳で処理されることによって正しい画像を認識しているのです。

水晶体は、遠くを見るときは薄くなり、近くを見るときは厚くなります(筆者提供)

人の目の構造はカメラにたとえられることがありますが、ものを見る際にレンズの役割をしているのが「水晶体」です。

水晶体は凸レンズのような形をしており、見るものとの距離に応じて厚みをかえることでピントを合わせています。

ピントを合わせる際に働くのが、水晶体につながる「毛様体筋」。毛様体筋が緊張すると水晶体は厚くなり、弛緩すると薄くなります。こうしたピント調節が適切に行われないと、見える画像はぼやけたものになってしまうのです。

視力低下の原因として多く見られるのが、毛様体筋の疲労です。近くを見るときは水晶体を厚くする必要があるため、毛様体筋は緊張しています。筋トレをしすぎると筋肉がこわばって動かしにくくなるように、近くを見ている時間が長すぎると毛様体筋が疲労し、ピント調節機能が低下してしまうのです。

ただし、オーバートレーニングでこわばった筋肉は、休息をとることで回復します。同様に、使いすぎた毛様体筋も、疲労をとり除くことで本来の力をとり戻せる可能性があるのです。

そして毛様体筋の疲労回復に役立つのが、「平行法」と「ガボールパッチ」。どちらも、画像を短時間見るだけの簡単な方法です。

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