超簡単!うっかり「物忘れ」を減らす3つのコツ 身の回りにあるものを使う「手軽な方法」
物忘れが84%減少「指差しトレーニング」
電車の運転士さんが、「出発進行!」と人差し指を立てて元気な声を出しておられるのを、見たことはありますか? あれは、気合を入れておられるのではないのですよ!
駅の端にある“出発信号”と呼ばれる信号を指差すことで、「信号を確認する」ことを強く記憶しているのです。
これを指差呼称(しさこしょう)といい、脳のメカニズムとしてとてもよくできたものです。指を差すことで「視」る対象を意識し、自分の出した声を自分の耳で「聞」き、なにより体を動かすことで身体感覚を刺激します。
安全人間工学の分野で有名な「フェーズ理論」では、人間の意識レベルを0からⅣの5段階に分類し、指差呼称はこの中で脳の情報処理が速くこなせて効率が非常に高いフェーズⅢに属するとされています。
実際、日本の国鉄(今のJRの前身)の研究では、なにもしなければ2.38%もあるミスが0.38%と、84%減少したという結果が出ています(厚生労働省HP「職場のあんぜんサイト」より)。
鍵や携帯をどこに置いたか忘れてしまう人は、置くときに「鍵をげた箱の上に置いた」とつぶやきながら指差呼称してみましょう。傘を電車やカフェに忘れてしまう人は、席を立ったらクルッと振り向いて「忘れ物なし!」と指差呼称してみましょう。
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