「スマホで疲れ目の人」に知ってほしい2つの技 目と脳のトレーニングで見る力を鍛える
「平行法」とは、2点の同じ画像(特殊な画像処理がされている写真など)を立体視するトレーニング法です。右側の写真を右目で、左側の写真を左目で見ることを意識し、実際の画像より遠くに焦点を合わせるようにします。2点の画像の間に、1点の立体的な画像が見えてくれば成功です。
立体的な画像を10秒ほど見つめたら、いったん目を閉じて5~10秒休憩。これを10回繰り返して1セット。1日に1~2セット行います。
「平行法」を行う際、毛様体筋は弛緩し、水晶体は薄くなっています。つまり、遠くを見るときのように目を使いながら、近くにあるものを見ているわけです。
日常生活では行わないこうした動きは、毛様体筋にとってよい刺激になります。このトレーニングを毎日続けることで、毛様体筋の疲労は徐々に回復。使われすぎてこわばっていた毛様体筋が柔軟さを取り戻し、ピント調節もスムーズに行われるようになっていくのです。
脳の情報処理能力を高める「ガボールパッチ」
「ガボールパッチ」は、特殊な画像変換でつくられた複数の模様の中から、同じものを見つけ出すトレーニング法です。模様にはさまざまなパターンがありますが、すべてぼやけたように見えるのが特徴です。
トレーニングを行う際は、まず、模様のどれかひとつを選びます。そして画像の中から、それと同じ模様を探します。
同じ模様をすべて見つけたら、別の模様で同様に繰り返し。1回3分を目安に、1日1回行います。
「ガボールパッチ」の効果は、「探すために見る」ことで得られます。そのため、正解・不正解や見つけられた数は視力の向上に関係ありません。
「平行法」が毛様体筋に働きかけるトレーニングであるのに対し、「ガボールパッチ」は脳をきたえるためのものです。
目から入ってきた情報を処理する際、脳では「見えづらい部分を補う」などの補正が行われています。
「ガボールパッチ」を見ると、ぼやけたような模様を補正しようとするため、脳の「視覚野」が刺激されます。そして視覚野をきたえることは、視力向上や視野の拡大などにつながることが証明されているのです。
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