日本人を追い詰める「逃げる=悪」という考え方 執着を流して「心をリセットする」方法
つらい気持ちにとらわれる前に「いったん離れる」
私の知りあいに、自分の子どもをほかのお友達の子どもと比べてしまうと心が苦しくなるので、ママ友の集まりには行かないという方がいました。
どうしても比べる気持ちにとらわれてつらい思いをするなら「いったん離れる」、それも1つの手だと思います。それによって、ママ友同士で張り合った会話を続けるとか、子どもを無理に塾に通わせるとか、子どもを必要以上に叱りつけるとか、いわゆる「マウンティング」というような、間違った方向に頑張ってしまうことが減るでしょうから。
親の心のザワザワ・モヤモヤを子どもに見せてしまったら、子どももつらい思いをするかもしれません。自分の考えを押しつけてくるような人や苦手な人からは、物理的な距離をとったほうがいいけれども、世の中には、陰険な人やパワハラをしてくる人など、本当にさまざまな人がいます。
顔を合わせるのが苦痛になるくらいなら、その人がいない場所に移ったほうがいいと私は思っています。子どもも同じです。もしもいじめられているなら、さっさとその学校を離れるべきでしょう。生きていくのがつらいくらいなら、いったんその場から逃げるという方法も「あり」だと思うのです。