悩み・いじめ「子どものSOS」見逃さない質問のコツ 異変に気づいた時、注意が必要な「ある言葉」
実は、その少し前の1960年代には、未就学児の10人中9人が親から叩かれ、およそ3人に1人の子は、日常的に叩かれていたことが調査で明らかになっています。それが2010年代には、叩かれる子どもは10人に1人にまで減りました。
コミュニケーション能力を高める「問いかけ」のコツ
コミュニケーション能力、つまり他の人とうまくやっていく力は、家庭の中の身近な大人との対話の積み重ねで培われます。
中でも、「感情を表す言葉」に触れる経験が重要です。
「うれしい」「くやしい」「がっかりした」「うらやましい」など、日本語にはたくさんの「感情を表す言葉」がありますね。
こうした言葉を、親が使ったり、その「感情に至った理由」を説明したりする機会が多いほど、子どもは自分の感情を理解し自分でも表現できるようになります。
他の人の感情への理解は3歳から4歳ごろには身につくと考えられています。幼いころから、家庭内の会話の中で、「どんな気持ちかな?」「どうしてそう感じるのかな?」をキーワードに子どもの話を聴くとよいでしょう。
子どもに絵本や物語を読み聞かせる時にも、「主人公はどういう気持ちなんだと思う?」と問いかけてみることや「どうしてそう思うのかな?」と感情の背景を思いめぐらせるのもよい経験になります。
とはいっても読み聞かせは「お勉強」ではありませんから、スキンシップや絵本の世界を味わう楽しみも、大切にしていただければと思います。
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