条件6は定借の場合の期間だ。これは長い方が資産価値は落ちにくい。50年より60年、60年より70年の方が減価するスピードが遅いことは想像に難くない。実際、マンションの法定耐用年数は47年であり、期間は50年あれば充分ではある。普通借地権なら、無期限に近いので尚いい。
ここで、「50年後は日本の人口が減っているから」と言った発言は意味がない。借地権に一生住めとは言ってない。住む期間は10年程度でいい。その後は世帯構成も変わっているから引っ越せばいい。この期間であれば、売るのに定借期間が問題になることはない。
条件の7つ目は割高で買わないためにも価格を検証しよう。その方法は、周辺の中古事例と比較して割安と判断できると「お買い得」ということになる。
7つの法則をまとめると、以下のようになる。この「7つの法則」をなるべく多く守ることが成功への近道になる。
①都心6区
②大手売主
③駅徒歩は5分まで
④大規模
⑤タワー
⑥定借の期間が長い
⑦周辺中古事例より割安
これの意味するところは、借地権マンションと言えども、都心好立地で大手売主が手がけた物件の場合、所有マンションと同様の取引が行われているのが実態であるということだ。私はこの法則を見つけて、大胆に自宅投資をしているに過ぎない。
現在分譲中のおすすめ新築借地権マンション
ここだけ読むではないぞ!
上記の法則を満たしている新築借地権物件はそこそこある。しかし、その中でも推奨できる物件は以下の3つだけだ。借地権物件はどれもいい訳ではない。その際の見極め方は、上記①~⑥が決める毎年の予想下落率と⑦の価格のリーズナブル度で決まる。
前者は過去の同様の物件から「儲かる確率」というのを算出し、後者は「沖式新築時価」と言って周辺の中古成約事例から適切な新築価格を算定している。この2つの数字は私が主宰するマンションの価格情報サイト「住まいサーフィン」の会員のみに開示しているので、このコラムでは物件名だけにしておく。
ブランズ愛宕虎ノ門
ザ・パークハウス市谷加賀町レジデンス
これら3物件は上記の多くの条件を満たしている、今年の目玉物件だ。これが竣工する折には中古価格は値上がっているはずだ。それはこのコラムで機会があれば検証してみようと思う。儲かる物件は買いそびれたら、あとの祭りになるだけだ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら