サイゼでバイトする「星付き料理人」の仕事観

すごい人のやり方を「丸パクリ」するのが近道

星付きシェフがサイゼリヤでアルバイトする背景にある考え方とは(写真:西村尚己/アフロ)
東京・目黒にあるミシュラン一つ星イタリアン「ラッセ」のオーナーシェフ・村山太一氏は、サイゼリヤでアルバイトをして生産性を高める方法を学んでいます。『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』より、一流シェフが考える成長するための方法を紹介します。

マヨネーズの発明に一生かけるのはもったいない

僕には、「マヨネーズ理論」と名付けた法則があります。マヨネーズ理論とは、すごい人のやり方を丸パクリして最速最短で成長するメソッドです。

「ラッセ」オーナーシェフの村山太一氏。2017年からサイゼリヤ五反田西口店でアルバイトを開始した

マヨネーズのつくり方をご存じでしょうか? 卵黄、油、酢、塩を混ぜるだけです。意外と簡単ですよね。でも、マヨネーズを発明するのはすごく難しかったと思います。

マヨネーズはスペインのメノルカ島にフランス軍が上陸したときに、現地のシェフがオリーブオイルと塩・レモン果汁に卵を加えて混ぜたソースを出したのが発端だそうです。最初は酢は入っていなかったんです。そのソースを気に入ったフランス人が、自分たちでつくっているうちに酢が加わったと言われています。酢は防腐効果があるので、これに気づいた人は天才です。

そんな大発明をするのは、下手したら一生かかるかもしれません。もちろん、一生かけてマヨネーズを発明する人生も素晴らしいと思いますが、僕は時間のムダだと思うんです。じゃあどうするか?

マヨネーズのつくり方を知っている人に教わればいいんです。当たり前だと思うかもしれませんが、意外とこれができていない人は多いです。

世の中には、いろんなノウハウや知識、知恵があります。より良い方向に変化し続けようとするなら、それらを知らずに努力しても、効率的とは言えません。それを見つけ出し、行動にどんどんつなげていく。これを高速で回し続けることによって、超速で成長できるんです。

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