サイゼリヤで「星付き料理人」がバイトする理由 社会人がMBA代わりにバイトするときの鉄則

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
サイゼリヤのバイトでどのようなことが学べるのでしょうか(写真:西村尚己/アフロ)
「仕事で成長したい!」と思ったときに、MBA取得は1つの選択肢でしょう。しかし、東京・目黒にあるミシュラン一つ星イタリアン「ラッセ」のオーナーシェフ・村山太一氏は、「MBAよりバイトのほうが成長できる」と断言しています。『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』より、その理由とバイトするときの鉄則をお伝えします。

高校生の上司に素直に従う星付きシェフ

僕はサイゼリヤでは一番下っ端の立場です。サイゼリヤではバイトにランクがありますが、僕は週に1回ぐらいしか入れない最弱のスタッフなので(笑)、ずっとランクは低いままです。

「ラッセ」オーナーシェフの村山太一氏。2017年からサイゼリヤ五反田西口店でアルバイトを開始した

僕にはそんな立場が心地よい。上司は高校生なので、向こうは45歳のおじさんに指示を出すのはやりづらいかもしれません。

でも、自分で言うのも何ですが、僕は何でも「ハイ」と素直に従って、何かするときは「この作業を先にやっていいですか?」と確認するので、実に使いやすい下っ端だと思います。

弱肉強食のサバンナでは、下っ端はリーダーに従うのは当たり前。僕は自分の店ではリーダーであっても、サイゼリヤでは群れに入れてもらっている立場だから当然です。ここで、社会人がMBA代わりにバイトするときの鉄則をお教えします。

鉄則① 自分を消して歯車になれ

働いている最中は完全に歯車になるべきです。なぜなら、そうしないと自分の知識や経験をその場でひけらかしてしまうからです。考えてもみてください。昨日今日入ったばかりのバイトが、「俺だったら、この作業はこうします」なんて言ってきたら、誰でも「何も知らないくせに大きなお世話だ」と思うでしょう。

バイト先にはその会社なりの仕組みやルールが出来上がっているので、そこに完全に組み込まれるほうがいい。それができない人にバイトはオススメしません。自分の社会経験を生かそうと思っているなら、やめたほうがいいです。

次ページ星付きシェフの「スイッチ」はオフに
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事