女子高生が竹下通りから新大久保に流れるワケ

原宿では歴史がある雑貨店など閉店が相次ぐ

さらには、少女たちの懐事情も厳しくなっているようだ。『家計の金融行動に関する世論調査』で高校生の小遣いの額を見ると、1990年代は月額7000円近くあったのが、2019年は5814円で1000円以上減っている。「コロナ禍の前から、従来のビジネスモデルが成り立たなくなってきているのです。全国チェーンの店が増えているのはその裏返しです」(前出の経済ジャーナリスト)

インバウンドが来なくなったことで、その弱点が露呈してしまったのだろうか。「カワイイ文化」の発信地といえども、若者を狂喜させるようなインパクトの強い流行が生まれていない。タピオカがいくら人気化したところで、とうてい文化にまでは昇華しきれず、ブームは一過性のもの。やっぱり竹下通りだ!といった「らしさ」を創出しない限り、かつてのようなにぎわい、勢いは戻らないかもしれない。

女子高生ら若い女性でにぎわう新大久保

竹下通りと対照的なのが、「東京のコリアンタウン」と呼ばれる大久保エリアだ。原宿駅から山手線で3つ目、新宿の隣駅である新大久保駅を降り、大久保通り沿いを明治通りに向かって歩く。

通りには51カ国の言葉で書かれた「ようこそ」の旗がはためき、K-POP、コスメ、グルメ、スイーツなどの韓流ショップが数え切れないほど立ち並んでいる。ホットドッグの店にはコロナ禍前と変わらない女子高生たちの姿。道端や路地裏で食べている少女も多い。

若者が集まる新大久保の街(写真:筆者撮影 )

韓国のドラマ「愛の不時着」の人気化以来、日本では「第4次韓流ブーム」と言われているが、新大久保の人気の要素は複合的だ。

新大久保といえば、多彩なファストフード。韓流ホットドッグともいうべきハットグが人気を誇る。定番はチーズたっぷりのチーズハットグ。トッポッキとソーセージをコラボしたソトックソトックもも人気フードだ。

数年前にブームとなったチーズタッカルビ(鶏肉のぶつ切りと野菜を甘辛いタレで炒めたタッカルビにチーズを加えた料理)も相変わらず高い支持。最近はチーズタッカンジョン(から揚げとチーズのコラボ)も人気らしい。昨年あたりからデザートマカロンを扱うショップも増えている。

韓流コスメのショップも充実している。コスメから食材、韓国菓子まで扱う韓流スーパーから最新の韓国コスメや品揃えが充実している店までさまざま。安くてかわいい「プチプラ」グッズが豊富な雑貨店には若い子たちの姿が多い。

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