「消費者参加型企画」を成功させるには?

なぜ、あの人のクチコミは影響力があるのか(3)

 SNSが台頭するなかで、特別な影響力を持つキーパーソンを、どうつかまえばいいのだろうか。また消費者が、思わず発信したくなるネタとはどんなものか。
 この連載では、『キーパーソン・マーケティング』(東洋経済新報社)を上梓した、慶應ビジネス・スクール准教授の山本晶氏が、アカデミックと実務の両面から、クチコミマーケティングに関するさまざまなヒントを綴っていく。
 最終回(第3回)は、「消費者参加型企画」を成功させるにはどうすればいいかについて、探る。
第1回 「みんなが広めたくなる、クチコミの仕掛け方」は、こちら
第2回 「インフルエンサー」は本当に使えるのか?は、こちら
SNSを利用したクチコミを成功させるには・・(ユーザー数が世界で4億人を突破したLINE 撮影:尾形文繁)

キーパーソンと、共同で価値を創造しよう

ソーシャルメディアや企業のウェブサイトにおいて、消費者が企業の製品開発プロセスに参加する取り組みは珍しくなくなってきました。自社の担当者のみで何かを企画立案実施するのではなく、顧客やサプライヤー、パートナーといった企業ネットワーク内のプレーヤーの協力を得て、新たな商品価値を作り出したり、顧客の体験価値を高めたりする手法のことを、コ・クリエーション(価値共創、共同創造)と呼びます。

消費者参加型コミュニティでは、コンテンツが自動的に生成・蓄積されていくため、自力・自走する車といえます。参加する消費者を製品開発などの企業プロセスの内部に取り込むことによって、顧客との関係性を強化し、外部ならではの新しい視点を製品・サービスに取り入れることができます。また、コ・クリエーションの取り組みは顧客重視の姿勢を対消費者、対販売店といったステークホルダーに表明することができます。さらに、こうした取り組みはニュース価値があるため、PR効果も期待できるのです。

次ページみんなで理想の商品をつくるのは、簡単ではないが・・
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 今見るべきネット配信番組
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 森口将之の自動車デザイン考
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ついに上場廃止、大塚家具の末路
ついに上場廃止、大塚家具の末路
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本人に多い「腸を汚すフルーツの食べ方」4大NG
日本人に多い「腸を汚すフルーツの食べ方」4大NG
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
2050年の中国<br>世界の覇者か、落日の老大国か

米国と並ぶ超大国を目指す中国。しかし中国の少子高齢化はこれまでの想定を超える速さで進行しています。日本は激変する超大国とどう付き合うべきか。エマニュエル・トッド、ジャック・アタリ、大前研一ら世界の賢人10人が中国の将来を大胆予測。

東洋経済education×ICT