「母の看病」しながら東大合格した19歳の勉強法 削れるムダはとことん削る「超効率化」の執念
他の受験生たちは今この瞬間も勉強しているというのに、自分は洗濯洗剤の品出しをしている。レジ打ちをしている。このときの焦りは言葉では表すことができません。
受験勉強はレーンに仕切りがされたマラソンのようなもので、長距離をたった1人で走り続けなければいけません。それでいて、残酷なのは隣を走っているであろうライバルの姿が見えないということです。
当時の僕は受験生として、いつも見えない相手に怯え続けなければいけませんでした。だからこそ、少ない時間でライバルたちを追い抜くために、効率を追い求める勉強をしようという強い意志が生まれました。
僕が「少ない時間で効率的に勉強する」と決意してから最初に行ったのは、ムダな時間を切り捨てることでした。
もともとの僕の勉強は、ムダな点が多く、最適化できていなかったのです。だからこそ、いくら時間をかけても効果が薄く、成績が伸び悩んでしまっていました。これを意識して直し始めた瞬間から、僕の成績は一気に上昇していきました。
そして、塾講師として働くうちに、僕の行っていた「ムダな勉強法」は案外みんなが犯しがちな過ちなのではないかと思えるようになりました。
逆に言えば、そのムダを改善しさえすれば、超時短かつ超効率的に勉強を進めることができるはずです。というわけで今回は、「みんながやりがちなムダな勉強法」と「改善ポイント」を3つ紹介させていただきたいと思います!
ゴールを定めない勉強は「目的地のない旅」と同じ
ムダな勉強法の1つ目は「ゴールがない」勉強法です。
「資格試験合格!」や「TOEICで○○点取る!」のような具体的な目標でなく、「頭をよくするために勉強する!」といったようなフワッとした目標だけで勉強すると、まったく身につかないということがよくあるのです。
「せっかく何時間も勉強したのに、全然身につかず時間をムダにしてしまった!」なんてイヤですよね。
なぜ目標を設定しないと効率が悪くなってしまうのでしょうか。
それは、「自分の進捗が漠然としか把握できないから」です。これは、旅に例えることができます。
例えば、東京駅から旅に出るとしましょう。
同じ100km歩くとしても、例えば宇都宮のあたりまで行こうと目標が定まっていれば、着実に前に進むことができます。一方、目標が定まっていない場合には、極端な話、駅の周辺をずっとぐるぐると回っている可能性もあるのです。
目標が定まるということは、その目標を達成するまでに何を行うべきなのかが定まるということです。
ですから、目標の伴った勉強や仕事には、自身の進捗について、それがかんばしいものかどうかという判断がつきます。
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