「母の看病」しながら東大合格した19歳の勉強法 削れるムダはとことん削る「超効率化」の執念

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それでは、具体的にどのような勉強法を行えばよい結果が望めるのでしょうか?

例えばビジネスパーソンの方々など、社会人になってから英語などを勉強しなおされる方がいらっしゃいますが、ここでのコツは「覚えた単語は一切無視する」ということです。

単語帳で単語を覚えるときなどに、毎回毎回頭から丁寧にさらっていく人がいますが、すでに覚えている単語を見返す時間はまったくのムダです。また、問題集に取り組むときなども、2回目に解きなおす場合には、初見で解けた問題を相手にする必要はありません。

復習するのは間違えたところや不安なところだけでいいのです。毎回答えられる問題をあえて復習する意義は、ほとんどないと言っていいでしょう。

勉強の本質は「知らないことを吸収してレベルアップすること」にあります。だからこそ「自分は何を知っていて何を知らないのか」を常に把握していなければ、成功は遠ざかるでしょう。

「時間の価値」に敏感になろう

ここまで3つの「勉強に潜むムダ」を見てきましたが、これらすべてに共通して当てはまるある特徴があります。

『東大式節約勉強法』(書影をクリックすると、アマゾンのページにジャンプします)

それは、「時間の価値を意識していない」ということです。

勉強というのは筋トレなどと一緒で、どんな無茶苦茶な方法だとしても、ある程度やり続ければ必ず結果が出てしまうものです。

結果が出てしまうからこそ、自分の勉強方法の誤りに気づきにくい。効率の悪い方法に固執してしまい、勉強の本質を見逃してしまうということになりかねません。

自分が今からそれに費やす時間と労力に対して、いったいどれほどのリターンが得られるのか。これについて自覚的であれば、上記のような「ムダな」勉強方法はとらないはずです。

この機会にぜひ、効率の良い方法を取り入れてみるのはいかがでしょうか?

布施川 天馬 現役東大生

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ふせがわ てんま / Tenma Fusegawa

1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を余儀なくされる。金銭的、地理的な事情から、無理なく進学可能な大学である東大進学を志すようになる。

高校3年生まで吹奏楽部の活動や生徒会長としての活動をこなすが、自主学習の習慣をほぼつけないままに受験生となってしまう。予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。

現在は、自身の勉強法を全国に広めるための「リアルドラゴン桜プロジェクト」を推進。また、全国の子供たちを対象に無料で勉強を教えるYouTubeチャンネル「スマホ学園」にて授業を行う。

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