コロナで留学中止「学生派遣できず」苦しい現実

オンライン授業の「できること」「できないこと」

コロナ禍で進むオンライン学習(写真:国際教養大学提供)

日本の大学生の留学生数は2020年に至るまで順調に伸びてきました。大学も文部科学省の方針の下、グローバル化を強力に推し進めてきたのです。しかし、新型コロナウイルスにより、留学を予定していた大学生は中止を余儀なくされました。

世界が一変したコロナ禍の今、日本の大学では留学や国際教育についてどのように考え、実際に動いているのでしょうか。また現在中止している派遣留学はいつから再開するのでしょうか。グローバル化を進めてきた3つの大学の国際化のキーパーソンから話を聞くことができました。

協定校へ派遣数1位の関西学院大学

日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、「協定等に基づく日本人学生派遣数の多い大学」で1位は関西学院大学(1833人)。協定校への留学は大学の努力によるものが大きいため、同大が海外への学生派遣を積極的に推進してきたことが推察されます。コロナ禍でどのような影響が出ているのでしょうか。

同大の国際連携機構事務部の御法川卓爾氏によると、3月以降、海外に派遣していた約140名の学生全員に対して帰国指示を出しました。4月には、8~9月の短期プログラムの募集を中止(2019年度は約700名以上を派遣)。

さらには、交換留学など1セメスター以上のプログラム参加決定者約320名の派遣中止を決定。この記事を執筆している9月30日現在に至るまで、派遣中止が続いています。

春休み中の帰国指示をしたことで、学生からは「留学が途中で中断しとても残念」「海外で不安だったので帰国できて安心した」「学費や滞在のキャンセル費用がかかり経済的に苦しい」などの声が上がったようです。

留学先からの帰国で経済的損害を被った学生には、手厚いサポートを実施。「井谷憲次奨学金」を活用し、留学を中止して緊急帰国した学生や、出発直前に派遣中止になった学生などの「追加的に発生した費用」を支援しています。

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