「オンライン会議の猛者」が教える超鉄板のコツ 評価を上げる人は正しい振る舞いを知っている
対して日本の「メンバーシップ型」では、仕事が減ったからといって「会社のメンバーの1人」として雇われた人をクビにはしないでしょう。仕事量の増減によって、人材も簡単に増減できないので、先述の「出社することで仕事の成果を上げているフリをする人」が出てしまうというわけです。
コロナ前に二度と戻ることがない時代を生き抜くには?
このように「働かない人」が温存されがちな日本企業ですが、非対面で仕事を進めるテレワークには難しさもあります。テレワークが浸透する海外企業に勤めている者にとっても、皆が皆、リモートで上手にマネジメントできているわけではありません。
例えばオンライン会議は難易度が高いものの1つです。私はこれまで、アクセンチュア、デロイトコンサルティング、マイクロソフトの3社に勤め、シンガポール、アメリカ、日本の3カ国を拠点に24年間仕事をしたのですが、自分が話の中心になれるようになるにはかなりの年月を費やしました。
以下は、私個人の長年の経験から編み出した「オンライン会議をうまくこなすポイント」です。しっかり1つひとつポイントを押さえていけば、仕事の評価は確実に上がるはずです。
(1)アジェンダを事前に用意する
オンライン会議では「今は何について話し合うべき時間なのか」「どこまで会議が進んでいるのか」がわかりにくくなりがちです。このため、事前にアジェンダ(検討内容)を参加者全員で共有して確認しておくようにします。
ミーティングの主催者は会議では何を決めるのか(End Goal)を意識して、ゴールに必要な検討要素をアジェンダに盛り込みましょう。1つずつ検討して決めていけば最終決定ができるような形でオンライン会議を進めることが大切です。
(2)アイスブレークを必ず取る
オンライン会議では、最初に相手国の天気を聞いたり「New & Good Chitchat」として「新しい知らせやよい知らせ」があるかを確認したりするなどして、場の雰囲気を和ませることが大切です。直接顔を合わせられず、また苦手な英語で話している人もいるなか、アイスブレークは会議のスムーズな導入になりますし、自分の声のトーンや相手への声の伝わり方も確認できます。
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