「読書好きの子」の親が共通でやっていること 高校生では2人に1人が本を読んでいない
定番ではありますが、絵本の「読み聞かせ」は、ほとんどお金のかからない、誰でも実践できる最強の教育法だといえます。
国際学力調査PISAで読解力上位常連のフィンランドでは、幼児の読み聞かせが伝統的に実践されています。フィンランド語では「勉強する」という言葉は使われず、代わりに「読む」という言葉が多用されているそうです。
いうまでもなく、読む力はすべての学力の基礎になります。親の所得や学歴以外にも、幼少期の読み聞かせが後の学力に正の影響を与えるという研究結果も示されています。
いい絵本は、絵やストーリーが印象的なだけでなく、言葉のリズムもよいので、言語への好奇心を刺激するのにもってこいだといえます。
絵本の読み聞かせのメリットは、単に子どもの語彙力や読解力を伸ばすのによいという点にとどまりません。親子が物語を通して「忙しい毎日の中で忘れがちだけど、人生における大切なこと」を確認し合い、わかち合い、心と時間を共有することで、親子の絆が深まるのです。ぜひ、夜寝る前の10分でも親子の読み聞かせの時間をとることをお薦めします。
しりとりで語彙力を「相続」させる
私が子どもたちとよくやるのが「しりとり」や「クイズ」です。しりとりは解説の必要はないと思いますが、これも語彙力の強化につながります。子どもだけでなく親が一緒にすることで、親の語彙力を子どもに相続させることができます。
クイズはいろいろな種類がありますが、とくになぞなぞクイズがおすすめです。「パンはパンでも食べられないパンはなんだ?」「フライパン」や、「パパが嫌いな果物はなんだ?」「パパイヤ」などですね。
親がなぞなぞクイズを出して、子どもが答えるのに慣れてくると、今度は子どもがクイズを考えて出してきます。子どもが自分でクイズを考えるようになると、単に答えるよりももっとコトバへの力が身につきます。
こういった親子での楽しいコトバ遊びのキャッチボールの積み重ねが、子どものコトバへの好奇心を高め、結果的に語彙力の強化にもつながります。
好奇心を育てるのにとくに重要なのは、ドキドキワクワク感、そして「のめりこみ体験」です。
「なんかすっげー気になるから、早く次のページを開きたい」
「何時間でも休憩なしでぶっ続けで読める」
そんな気持ちになるくらい、のめりこんでいるということは、好奇心がエンジンとなり集中力が極度に高まっているということです。
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