あなたを悩ませる「キツイ頭痛」はどのタイプか 危険な症状の見分け方と日常的な頭痛の治し方

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
頭痛は一見ありふれた症状ですが、その分類はさまざまです(写真:Pangaea/PIXTA)

現在、在宅勤務による頭痛や、低気圧やストレスによる頭痛の訴えが多くなっています。

くも膜下出血による頭痛など、生命の危険に繋がる頭痛の特徴を知っておくことも非常に大事ですが、日々の生活の質(QOL)に関わる日常的な頭痛について正しい知識を持つことも予防や治療、また不必要な救急受診を控えるうえで大切なことです。

頭痛の症状の伝え方

頭痛の起こり方は個人差が大きいため、自身の頭痛を正しく医師に伝えるには以下のような診断のポイントを押さえることが重要です。

① 頭痛の起こり方 例)慢性的に続いている、発作的に時々起こる
② 痛みの部位 例)片側・両側 こめかみ付近・後頭部・頭全体
③ 痛みの性状 例)ズキズキ脈打つような痛み・締め付けられる痛み
④ 頭痛の持続時間、頻度、出現する時間帯
⑤ 随伴症状 例)吐き気、光過敏や音過敏
⑥ 増悪因子 例)日常動作で悪化する、暗い所で休むとよくなる

これら6つのポイントから、ある程度頭痛のタイプを絞り込むことが可能ですが、自分の症状をすべて記憶して医師に伝えるのは難しいことです。

この連載の一覧はこちら

メモなどにまとめるほか、よりわかりやすく頭痛の経過を伝えるには「頭痛ダイアリー」が便利です。これは名前の通り、日記のようにその日の頭痛の重さや日常生活への影響度、痛みの性状などを整理して書きとめておくことができます。現在はインターネットでもダウンロードできるため、長く頭痛に悩まされている方ほど、一度チェックされることをおすすめします。

普段の頭痛を把握しておくことは、医師の診察をスムーズに受けられるようになるだけでなく「いつもと違う、危険な病気の可能性がある頭痛」が起こったときにいち早く気づいて救急受診をする手助けにもなります。

次ページ 頭痛のタイプ別の症状・対処方法
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事