現在、在宅勤務による頭痛や、低気圧やストレスによる頭痛の訴えが多くなっています。
くも膜下出血による頭痛など、生命の危険に繋がる頭痛の特徴を知っておくことも非常に大事ですが、日々の生活の質(QOL)に関わる日常的な頭痛について正しい知識を持つことも予防や治療、また不必要な救急受診を控えるうえで大切なことです。
頭痛の症状の伝え方
頭痛の起こり方は個人差が大きいため、自身の頭痛を正しく医師に伝えるには以下のような診断のポイントを押さえることが重要です。
② 痛みの部位 例)片側・両側 こめかみ付近・後頭部・頭全体
③ 痛みの性状 例)ズキズキ脈打つような痛み・締め付けられる痛み
④ 頭痛の持続時間、頻度、出現する時間帯
⑤ 随伴症状 例)吐き気、光過敏や音過敏
⑥ 増悪因子 例)日常動作で悪化する、暗い所で休むとよくなる
これら6つのポイントから、ある程度頭痛のタイプを絞り込むことが可能ですが、自分の症状をすべて記憶して医師に伝えるのは難しいことです。
メモなどにまとめるほか、よりわかりやすく頭痛の経過を伝えるには「頭痛ダイアリー」が便利です。これは名前の通り、日記のようにその日の頭痛の重さや日常生活への影響度、痛みの性状などを整理して書きとめておくことができます。現在はインターネットでもダウンロードできるため、長く頭痛に悩まされている方ほど、一度チェックされることをおすすめします。
普段の頭痛を把握しておくことは、医師の診察をスムーズに受けられるようになるだけでなく「いつもと違う、危険な病気の可能性がある頭痛」が起こったときにいち早く気づいて救急受診をする手助けにもなります。
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