頭痛は、医師として最も直面することの多い患者さんの症状の1つです。皆さんも多かれ少なかれ頭痛を経験したことがあるのではないでしょうか?
でも、「病院に行くタイミングがわからない」「どう相談していいかわからない」といった声も聞こえてきます。
そこで今回は、それらについて考えてみたいと思います。どのような検査を受ければよいのか、頭痛の原因をどのように医師が考え特定しているのか、についても解説します。
頭痛は大体3つに分けられる
頭痛というのはさまざま々な原因で起こる症状なのですが、実は、慢性的な頭痛患者さんの約9割は、次の3つの診断のいずれかに当てはまります。
緊張性頭痛
群発頭痛
このうち、緊張性頭痛が最も多いことが知られています。一方、病院を受診する方の中では、圧倒的に多いのは、片頭痛です。
これは、緊張性頭痛の方のほとんどは、症状が比較的軽く、病院にかかるほどではないと判断するからだといわれています。
つまり、あなたが頭痛で病院にかかったことがなければ、可能性が最も高いのは緊張性頭痛で、すでに病院にかかったことがあれば、片頭痛の可能性が最も高いと言い換えられるかもしれません。
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