世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。さまざまな機関が調査し、情報を発信していますが、感染流行の早期から有用な情報を提供しているのが、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のウェブサイトです。高頻度で更新される独自の「COVID-19マップ」など、注目してきた方もいるのではないでしょうか。
このサイトは当初、すべて手作業で各国の発表するデータを回収して作られていたようで、1日2回の頻度で更新されていました。今現在は一部自動更新などのシステムを導入していますが、当時の作業量はすさまじいものだったでしょう。
データを見ることは、事実を知り、現状を把握することにつながります。世界的な状況を把握したいとき、このサイトのデータは大変有益といえます。
ただし、こうしたデータの見方には少し注意と工夫も必要です。そこで今回の記事では、このウェブサイトの活用の仕方、数字の解釈の仕方をご紹介します。このサイトにとどまらず、コロナウイルス、また医療関連のデータを正しく把握するヒントにしていただければと思います。
COVID-19マップの見方
まずは、ウェブサイトをご覧ください。
この中で、最もよく閲覧されているのが、「COVID-19マップ」でしょう。
ここにはたくさんの数字、そして国名が示されています。左側の”Confirmed Cases”というのが、これまでに確定した感染者数の合計を示しており、感染者数が多い順に国名が記されています。現状では、アメリカ、ヨーロッパ諸国、中国、イランなどの国に多いことがわかります。
これらの数字は、国ごとの感染拡大の規模感、過去にどれくらいの方が診断されているのかを知るのに役立ちます。定期的に見てみると、世界的な感染状況の大まかな推移が概観できるでしょう。各報道で取り上げられる国というのは偏りがあるかもしれませんが、それぞれの国の現在地を俯瞰する、報道で取り上げられない国の現状を知るという点でも参考になります。
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