それでは、これからこの3つの頭痛の特徴について見ていきましょう。
片頭痛は女性に多い
片頭痛は、女性に多い頭痛です。精神的ストレスや生理周期などと関連して出現しやすいことも報告されています。
典型的には、通常頭の右か左、片側に起こり、脈を打つような痛みを繰り返します。われわれ医師の中にはPOUNDというゴロを使って症状の特徴を覚えている人もいます。
O One-day duration (約1日間)
U Unilateral location (片側に起こる痛み)
N Nausea or vomiting (吐き気や嘔吐)
D Disabling intensity (日常生活に支障をきたすような強い痛み)
この5つの中で4つ揃えば、92%の確率で片頭痛と診断できることが報告されており、原因の分析をするうえで参考になります。
またそれ以外にも、普段はなんでもない光を眩しく感じる、音をうるさいと感じるような傾向が出ることもあります。閃輝暗点と言って、頭痛が出現する前に目の前がチカチカするような症状が出る方や、手足が動かしにくくなってしまうというような症状が出る方もいます。
先ほど述べたとおり、緊張性頭痛は通常、片頭痛ほど強い痛みではなく、頭全体になんとなく広がる、締め付けられるような痛みになります。
吐き気や目の症状など、片頭痛で見られるような頭痛以外の症状は通常ありません。また、頭のまわりの筋肉を押してみて、痛みが出るようなら、緊張性頭痛らしいといえます。
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