ミクシィ、「モンスト」はどこまで伸びるのか パズドラを破りApp Storeで売り上げ首位を記録
スマートフォンのアプリ販売ストアであるiOSのApp Store(アップストア)やアンドロイドの「グーグルプレイ」の売り上げランキングで首位を快走していたガンホー・オンライン・エンターテイメントのスマホゲーム『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』のユーザーに、5月16日、以下のようなお詫びメッセージとアイテムが届いた。
「App Store」トップセールスランキング2位に転落してしまい、なんかすみませんでした!! お詫びにたまドラをプレゼントいたします! 今後もより一層頑張りますので、よろしくお願いします!!
1年半ほど続いたパズドラの首位独走を阻んだのはミクシィの『モンスターストライク(モンスト)』。モンスターを指で引っ張って敵を倒す、高校生から社会人まで幅広く人気があるゲームだ。3月からの大々的なテレビCMで人気に火がつき、累計ダウンロード数は600万を突破している。
5月15日の10時にアップストアで1位になったことがわかると、早くもその数時間後には渋谷のミクシィ本社にネット企業などから「1位おめでとうございます」というメッセージの添えられた巨大な花環が続々と届いた。
翌日には、また2位戻ったものの、パズドラ独り勝ちが続いていたスマホゲームにおける、エポックメーキングな出来事だったといえるだろう。
劇的なV字回復
ミクシィはその前日の14日に2014年3月期の決算を発表。SNSの老舗ブランドである「mixi」の苦戦により、期中には赤字予想まで出していた2014年3月期決算は、昨年10月投入のモンストが大躍進したことで、通期営業黒字の着地となった。
それ以上に投資家を驚かせたのが、きわめて意欲的な今期計画だ。2015年3月期の会社計画売上高は400億円、営業利益は100億円。14年3月期の売上高121億円(前期比4%減)、営業利益4.8億円(前期比8割減)という水準と比べると、劇的なV字回復と言っていい数字だ。これを受けて、ミクシィの株価は15日、16日と2日連続でストップ高となった。
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