スマホゲームの王者がパズドラと組むワケ スーパーセルCEOにソフトバンクグループ入りの狙いを聞く
創業3年、配信も2タイトルながら、世界のスマホゲームのトップに君臨する会社がある。フィンランドの「スーパーセル」だ。スーパーセルは2010年5月に現CEOのイルッカ・パーナネン氏らが設立した新興企業。現在はアクション・戦略ゲームの「クラッシュ・オブ・クラン」と、農園系シミュレーションゲームの「ヘイ・デイ」を配信する。両タイトルとも世界的な大ヒットを記録し、アップルの端末向けのアプリ販売ストア「アップストア」のゲームアプリランキング(8月)では、クラッシュ・オブ・クランが1位、ヘイ・デイが4位につけている。
そんなスーパーセルは10月15日、電撃的にソフトバンクグループ入りを発表。ソフトバンクとガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホー)が共同で設立する特別目的会社(SPC)を通じてスーパーセルを買収するスキームだ(10月31日に取引完了)。SPCにはソフトバンクが80%、ガンホーが20%出資し、孫正義(ソフトバンク社長)、孫泰蔵(ガンホー会長)兄弟らがスーパーセルの取締役に就任する。
飛ぶ鳥を落とす勢いのスーパーセルはなぜ、ガンホー&ソフトバンク連合と手を組んだのか。グループ入り後の経営ビジョンとは?イルッカ・パーナネンCEOに聞いた。
価値観を共有できる
――この時期になぜ、ガンホー、ソフトバンクと組んだのか。
世界ナンバーワンのゲームカンパニーになることがわれわれの目標だ。ゲームプレイヤーにも、社員にも愛される会社でありたいと思っている。ナンバーワンカンパニーになるためには、欧州や米国に加えて、日本、韓国などのアジアでもゲームをヒットさせなければならないが、それには時間と忍耐が必要だ。そこで、長期的な視点を持って支援してくれるパートナーが必要だった。ソフトバンクとはわれわれの価値観やビジョンを共有できているので、これから先も長く一緒に働くことができると思っている。
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