「世界一忙しい日本の教師」を救う親の"神対応" 教師に相談したいときに加えたい"一言"
日本の教員の仕事時間は参加国中で最長(1週間で小学校54.4時間、中学校56時間)――。2019年のOECD調査でそんな衝撃の結果が出た日本。実際、学校は「ブラック職場」というイメージが定着しています。
『いい教師の条件』の著者であり、「教師を支える会」代表で数千人の教師たちと接し、全国の学校問題に切り込んでいった諸富祥彦氏に、教育現場における教師の現状と、保護者が学校の先生方と接する際に、具体的にどうすればいいかを聞いてみました。
日本の学校の先生は世界一忙しい
「日本の先生、遠い働き方改革」(2019年6月19日朝日新聞)
「世界一長い日本の小中教員の勤務時間」(2019年6月20日読売新聞)
「世界一長い日本の小中教員の勤務時間」(2019年6月20日読売新聞)
これは、小中学校の教師の労働時間を報じた新聞記事の見出しです。
2019年にOECD(経済協力開発機構)が世界48の国と地域の中学校、世界15の国と地域の小学校を対象に、1週間当たりの教員の勤務時間を調査しました。その結果、日本の教師の労働時間は小学校54.4時間、中学校56時間で、ともに参加国・地域の中で最長であるという結果が出ました。
また、文部科学省の調査では、「過労死ライン」に当たる週60時間以上勤務の教員が、小学校で3割、中学校で6割にのぼるという調査結果もあります。
私はスクールカウンセラーとして千葉県の中学・高校で勤務してきましたが、夜8時、9時に職員室をのぞくと、まだ多くの先生が残っています。中にはほぼ毎日夜10時くらいまで職員室に残っている先生もいます。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事