「世界一忙しい日本の教師」を救う親の"神対応" 教師に相談したいときに加えたい"一言"

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では、なぜ学校の先生は長時間労働をすることになるのでしょう。それには「圧倒的な仕事量の多さ」が関わっています。

ここではざっと学校の先生が担っている仕事を挙げてみましょう。

● 教科を教えること、授業準備
● ○○教育への対応:小学校の英語教育、 プログラミング教育、ICT(情報通信技術)教育、ユニバーサル教育、防犯・防災教育など
● 道徳の教科化
● 主体的で対話的な授業の推進
● 発達の問題を抱えた子どもへの個別支援教育
● 不登校の子どもたち1人ひとりへの丁寧なケア
● いじめ問題への丁寧な対応(一方的に叱責し威嚇する指導ではなく、1人ひとりの心に寄り添ったカウンセリング的な対応)
● 給食時に食物アレルギーをもつ児童への対応
● 校内清掃の指導
● 運動会・文化祭などの運営・準備・保護者対応
● 登校・下校時の見守り
● 放課後のクラブや部活指導
● 保護者・地域からの要望・苦情などへの対応
● 国や教育委員会からの調査やアンケートへの対応
● AED(自動体外式除細動器)講習を受けて使いこなす
● 学校の防犯(不審者・学校侵入への対応)、防災
● 新型コロナウイルス感染症対策による校内の消毒
● 幾度にもわたる行事の計画の練り直し
 ……など。

子どもを守るためなら刺股を持って不審者と対峙⁉

いかがでしょうか? ひとりの人間が抱える仕事量として無理があると思いませんか。

「学校の防犯」について、ひとつ余談を紹介しましょう。

私の子どもが小学生だった頃、PTA役員の所用があって小学校に伺ったときの話です。私が急ぎ足で校庭を突っ切り校舎に向かっていったところ、玄関で刺股を持つ先生と遭遇したことがあります。先生は職員室から、ダーク色の服を着て校庭の真ん中をずんずんと歩く大柄な男(私のことです)を見て、「これは不審者だ」と思い、あわてて待ち構えていたというわけです(笑)。

しかし、一般の企業で刺股を持って防犯に当たる社員などいるでしょうか?

先生の本業は、学習指導と生徒指導によって、子どもの成長をうながすことですが、学校の防犯面を含め、さまざまな雑事を担う「なんでも屋」になってしまっているのが現状です。

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