「地方の怪物」東大生の勉強法が本質的すぎた 「自分のやり方は自分で決める」というプライド

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このような「自分の分析」「失敗の分析」をすると、「じゃあこういう勉強が必要なんだな」「自分はこの部分が弱いみたいだ」と弱点が見えてきます。その弱点を克服するために、ネットや書籍で調べたやり方を積極的に真似していたそうです。

人がオススメしていた方法論ありきで考えるのではなく、自己分析をしたうえで、自己流のやり方を構築するために、方法論を真似する

この2つは、似て非なるものです。前者を実践しているうちはいつまでたっても「やらされている」もので成績は上がりませんが、後者を実践するようになると「自分が考えたやり方」だから納得感もあり、自分に合ったものを選べるから成績も上がるのです。

ちなみに僕は、中学高校と都会の学校に通っていて、時には塾にも行ったりしましたが、成績はまったく上がらず、偏差値35だった人間です。

今考えると、あのとき教わった勉強法は非常に素晴らしいものでした。しかし僕はあのとき、なぜそれが必要なのかがわからず、「このやり方って本当に自分に合っているのかなぁ」と迷って、中途半端になってしまっていた思い出があります。

そんな僕だからこそ感じるのは、「与えられたやり方を実践する勉強」ではなく、「自分で自分の勉強を作っていく」意識を持って実践していく必要があり、それこそが「地方の怪物」を生んでいる源泉なのではないかということです。

「地方の怪物」東大生がやっていた「3つの思考法」

もっと具体的に、彼ら彼女らの「自己分析」「自分の勉強の作り方」を見ていきましょう。

「地方の怪物」の思考法1:大きな目標を、小さな目標へと下ろしていく

「地方の怪物」東大生がやっていたこととして、まずは「マクロからミクロへと下ろしていく勉強法」をご紹介します。

これは、大きな目標、たとえば1年後の自分がなっていたい姿から、どんどん逆算して、今日の自分がやらなければならないことを考えていくという方法です。

「1年後に東大合格!」が目標なら、「じゃあそのために、6カ月後には具体的にはどんなことをしなきゃならないのかな?」「1カ月後には?」「1週間後には?」「明日は?」という順番で、目標を細かくしていくのです。

このアプローチは「悩み」や「問題」に関しても有効です。たとえば「英語の長文問題で点数が取れない!」という悩みがあるなら、それを可能な限り細かく分解するのです。

次ページ問題を「理屈」と「感情」に分け、両方に対処する
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