第2回 3分野の惨状 日本の弱い分野はどこか

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物理や宇宙・天文分野はある程度の研究力がある

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参考資料2

次に、参考資料2の理学系分野を見てみましょう。素材や機能性材料に関わる基礎知識を追求する物性物理を含む物理分野や、今後の産業発展が期待されている宇宙・天文分野はある程度の研究力を有しているのに対し、金融工学やコンピュータ科学と関わりの深い数学分野では物理や宇宙・天文ほどの研究力を有していないように見えます。

生理学・生化学分野や免疫学分野では、多くの機関がランクイン

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参考資料3

参考資料3の生命科学系の分野も同様です。山中伸弥教授や利根川進教授の研究とのつながりが深く、産業化の期待が大きい生理学・生化学分野や免疫学分野では多くの研究機関がランクインしているのに対し、薬学、臨床医学ではランクインはそれぞれ2研究機関、3研究機関にとどまっています。やはり現在の日本の産業競争力や、これから産業発展が期待できる分野では日本の研究機関が世界のなかでも健闘しているように思えます。

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