こういう新人を上司であるあなたはどのように分析していますか? もしかしたら「いつもボーッと聞いてるだけで、なかなか仕事を覚えられないやつ」なんて思っているかもしれません。第3位は「上司が説明してくれるが、説明がわからない新人」です。仕事がわかっている上司から見ると、新人が何をわからないのかがよくわかりません。新人側も、「何がわかっていて何がわかっていないのか」さえも、わかっていないというケースは多々あります。上司としては「一度でわかってもらうことは不可能」というくらいの認識を持つべきです。
とにかく電話に出まくるタイプの新人
ちょっと困った新人のエピソードばかりになってきたところで、第2位は、好感の持てる「新人あるある」です。
電話「プルル」
新人G子「はい。○○社です」
電話「プル」
新人G子「はい。○○社です」
電話「プ」
新人G子「はい。○○社です」
もうおわかりですね。「とにかく早く電話に出る新人」です。このように新人らしく「今は電話に出ることくらいしかできないけど頑張る!」と、早押しクイズのごとく必死に電話を取る姿勢はすばらしいものがあります。ただ、残念なケースでは、最初はとても大きな声で「おはようございます!」「お先に失礼します!」と立派なあいさつをしていたのに、数カ月後にはだんだんとしぼんでしまう。これもまた「あるある」です。そこで上司が自ら率先して大きな声であいさつをする。つまり、新人であろうが中堅であろうが、あいさつは先に元気よくするほうが、相手に好印象を与えることができるということを実感させるのです。電話の話題がでましたが、第1位も電話での「新人あるある」です。
新人H子「はい。○○社です」
電話「鈴木さんをお願いします」
新人H子「鈴木ですね。少々お待ちください。鈴木さんにお電話です」
男性上司「うちには鈴木が5人いるけど、どの鈴木?」
電話の取り次ぎは新人が最初に身に付けることのひとつです。よくある失敗ではありますが、このような些細なミスも、新人が仕事の意欲を喪失させるには十分すぎることなのです。「よくある名前は念のため下の名前や部署役職まで聞いておいたほうが得策だぞ」とアドバイスしてあげましょう。 さもないと……
新人I子「え?『新入社員 辞めたい』でGoogle検索したこと? ありますよ」
新人J子「私もあります」
新人K子「私も!」
なんてことになってしまうかもしれませんよ?
さて「新人あるある」いかがでしたでしょうか? 最後になりますが、山本五十六のこんな言葉を引用したいと思います。
「実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。なぜなら、われわれ実年者が若かったときに同じことを言われたはずだ。 今どきの若者はまったくしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会ってもあいさつもしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。 その若者が、こうして年を取ったまでだ。 だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。 何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ」
「今の若いのは!」と新人を非難するのではなく、今の上司や先輩たちも、新人の頃は多かれ少なかれ同じような経験をしていたと思います。最初から訓練されてできる新人なんていないのです。「自分たちだって同じ新人だったのだ。ちゃんと教えてあげよう!」。新人のフレッシュさに微笑んであげられる、そんなすてきな上司になってくださいね。
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