教えても褒めても新人は動かない? じゃあどうすればいいの?というアナタに…

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「正しく行おう」とするあまり何度も聞いてくるのです。「ミスをしたくない」「間違えたくない」、つまり「失敗をしたら見捨てられてしまうのではないか」という不安から、何度も聞いてしまうのですね。一昔前のように「当たってくだけろ」という発想がないだけなので、「見捨てないから、まずはチャレンジしてごらん」と接してあげたいところです。ちょっと近い例ですと以下のような新人もいます。

男性上司「じゃ、自分で考えてやってごらん」
新人C子「あの、まずやってみてもらっていいですか?」

まずお手本を見せる!

第6位は「最初に“やり方”を見せたほうが安心する新人」です。「まずは動け!」では不安を増幅させるだけなので、どんな簡単なことでも最初はやってみせてあげましょう。そして次は彼ら彼女たちにやらせてみる――これは新人の育成に必須です。

いかがでしょうか? ここまではまだ序の口、「新人あるある」ですね。ここからしだいに困った新人たちが登場してきますよ。

男性上司「君はFacebookとかやってるの?」
新人D子「すみません。プライベートにはいっさい関与しないでください」

バッサリ切られてしまいました(苦笑)。第5位は「何かにつけて自分の考えを言うことを率先してくる新人」です。近年のグローバル化に伴い、「自分の主張を!」「自分の考えを!」という自己啓発本に感化されてしまっているタイプが多いようです。もちろん、効果的な自己主張ならば行うべきだとは思いますが、この新人のように誤った反骨精神はやはり面倒がられてしまいますよね。上司としては自己主張は「プラスにもマイナスにもなる」ということ。そして「相手と勝ち負けを争うことではない」と、教えてあげるようにしましょう。

男性上司「何か質問はあるか?」
新人E子「あの、私たち新人って、雑用係なのですか?」

空気を読め!ってツッコミを入れたくなりますが、こういう新人も多くなってきています。第4位は「チャレンジャーな質問をして周りをヒヤヒヤさせる新人」です。何も知らないがために上司に恐ろしいことを言って、周りにいる先輩たちを凍りつかせてしまったりします。上司としては「学校を出たばかりの君が人生の目標を持ち、熱意を持ってそれに向かおうにも、なかなかそれは見つけられないだろう。だからまずは、最低限のルールを守ろう。与えられたことをやり遂げなさい!」とアドバイスしてあげましょう。

男性上司「説明は以上だ。わかった?」
新人F子「……?」

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