コロナ禍で「しんどい」のは脳の使い方が問題だ 仕事とプライベートの孤独が疲れを増幅する

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――確かに、チャットが来るとすぐに何か返さなきゃって思ってしまいます。

(写真:『エンジニアtype』編集部)

即レスする人=仕事ができる人、っていう風潮もありますからね。逆に、レスが遅い人は仕事ができないという烙印を押されてしまいがち。

しかし、つねに誰かとコミュニケーションを取りながら作業を進めるというのは、人間の脳の使い方としてはあまりよくありません。なぜなら、脳は基本的にマルチタスク用にはできていないんですよ。つながり続ける働き方は、脳に負荷を掛ける働き方なんです。

――では、意識的に「つながり」を絶つことが大事?

そうですね。「この時間は作業集中の時間です」と先に宣言しておくなどして、「レスしなくていい」状態をつくっておくといいのではないでしょうか。

そして、LINEやメッセンジャーなどのSNSの通知もなるべくオフにすること。「この時間はこれをやる」と決めたことにだけ集中できる状態をつくっておくと、疲労が軽減されて作業効率も上がると思います。

1時間作業したら10分休憩を取り、遠くを見る

――では、もう1つの「デジタル疲労」というのは?

デジタル機器を長時間使用することで引き起こされる疲労の総称ですね。例えば、目が疲れる・かすむ・涙が出る・首や肩が凝る・頭痛・吐き気といった症状が表れることがあります。

エンジニアの方だと眼精疲労、とくにドライアイに悩んでいるという声をよく聞きますが、エンジニアに「PCやスマホを触る時間を無くしましょう」というのは難しい話ですよね。

――そうなんです、仕事上、触らないわけにはいきませんし……。

その場合は、遠くを見たり、近くを見たりして、「長時間同じ画面を見続けている」という状態をなるべく避けるようにしてみてください。

皆さん「中腰のままずっと立ち続けて」って言われたら、すごくきついですよね? これは、同じ筋肉を長時間使い続けるからきついんですが、目も一緒なんですよ。遠くを見たり近くを見たりして、目のピントを合わせるための筋肉を動かすと疲れにくくなります。

一般的に推奨されているのは、1時間作業したら10分くらい休憩をとること。その間、遠くを見るようにするといいですよ。

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