「ゴーストオブツシマ」PS最高傑作と評される訳

全てが丁寧に作られた「時代劇ゲームの最高峰」

今年7月に発売されたPS4専用ゲーム『Ghost of Tsushima』の魅力を徹底解説(写真:公式サイトより)
物心ついたときからゲームと付き合い続けてきた筆者が、その長いゲーム歴から最新作から過去の名作までを掘り起こして語り尽くす本連載。今回取り上げるのは、13世紀の日本を舞台にしたアクションゲーム『Ghost of Tsushima』。日本だけじゃなく海外でも注目度が高い同作を赤木智弘氏はどう評したのか?

時は文永の時代。元の将軍コトゥン・ハーンは、日本本土への足がかりとすべく多数の兵と共に対馬に侵攻した。

主人公である境井仁は、敬愛する伯父でもある津島の地頭の志村と共に小茂田浜で元軍を迎え撃つ。だが、蒙古の圧倒的な力と卑劣さの前に対馬の武士たちは壊滅。矢に打たれ意識を失う仁の前で、志村はコトゥン・ハーンに捕らえられてしまう。

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仁は単身、占拠された金田城に攻め込むも返り討ちに遭い、橋上から転落。死んだかに思われたが、女野盗のゆなに助け出されなんとか一命を取り留める。境井家の太刀をその手に取り戻したとき、仁の蒙古への反撃が始まる。

『Ghost of Tsushima』(以下、ツシマ)はアメリカの制作会社「Sucker Punch Productions」による、鎌倉時代の元寇をモチーフにしたPS4のオープンワールドアクションゲームである。

日本の時代劇映画が大好きなチームによって制作された本作は、その世界観の節々に時代劇のペーソスがふんだんに盛り込まれている。

7月17日に発売されて以来、多くのプレイヤーから極めて高く評価されており、一部では「2020年の最高傑作」と推す声もある。果たして同作のどこが評価されているのだろうか?

ストレスを感じさせない丁寧な作り込み

プレイヤーたちに最も支持されているのは、なんと言っても「ストレスフリーな作り」だろう。最も特徴的なのは「ロード時間の短さ」である。

近年の大作ゲームの多くはグラフィックに力を入れるせいか、ロード時間が長くなりがちである。何度も移動を繰り返すことが多いオープンワールドにとって、ファストトラベル(マップの既知の場所に移動できるシステム)ごとに生じるロード時間の長短が、ゲームの快適さを大きく左右する。

最近のゲームだと、ファストトラベルは隣接エリアなどへの移動なら10秒程度で済むことが多い。だが、マップの端から端や、オブジェクトが多い場所に移動する際は30秒を超えることもある。

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